絶縁性

高い絶縁性はもちろん、軽量・耐薬・耐食・断熱・非磁性など多方面で優れた物性を持つ樹脂製ファスナーが、従来の金属製ねじの弱点をカバーする製品として開発されています。様々な物性の樹脂を用いた多彩な形状の製品があり、特徴・用途や使用環境に合わせて選択が可能です。金属より軽くかつ金属ねじと同等の強度を持つファスナーもあり、機器の軽量化、コンパクト化にも大きく寄与します。
そして樹脂製品に用いるならリサイクルの際には分別不要となり環境性能も高めます。

絶縁性に加え、耐熱性・耐薬品性・非磁性（磁性を帯びない）といった利点があります。
工業・医療・素粒子研究分野・半導体・液晶製造関連・真空装置・太陽光発電・燃料電池関連など、工業先端技術や次世代エコエネルギー分野に用いられています。
多くのセラミック製ファスナーがRoHS指令対応製品です。

樹脂系・フッ素・セラミックコーティングは、金属表面に絶縁処理を施し、高い絶縁性を実現します。
潤滑性・撥水性・耐薬性・耐食性・耐熱性・汚れ防止・高圧用など様々な特長を備えたコーティングのファスナーが、EV（電気自動車）や次世代鉄道システム、精密機器、医療機器に採用されています。さらには低温下など過酷な環境にも対応するためのコーティングもあります。
プレコーティングにより、作業中に絶縁コーティング剤を塗布する手間を省き、汚れ・塗り忘れ・塗りムラを防ぐので、トータルコストを削減しつつ製品の確実性や安全性を担保します。