ねじの豆知識「アンカー」 第四回 「あと施工アンカー その1」
コンクリート打設後、コンクリートが硬化した後に施工できる「あと施工アンカー」について見てみましょう。今回は打ち込み式に注目します。
ねじの豆知識「アンカー」
第一回 「アンカー」と呼ばれるファスナー
第二回 「埋込(先付)アンカーボルト その1」
第三回 「埋込(先付)アンカーボルト その2」
第四回 「あと施工アンカー その1」
第五回 「あと施工アンカー その2」
第六回 「あと施工アンカー その3」
第七回 「ボードアンカー」
「あと施工アンカー」
あと施工アンカーとはどんな製品なのでしょうか。
「あと施工アンカー」は、十分に硬化したコンクリートなどの母材へ穿孔し、その孔に固着機能によって取付物を固定する締結資材です。石膏ボードへ部材を取り付けるための締結し部品もあと施工アンカーに含められています。

埋め込み方法などによって、「金属系アンカー」「接着系アンカー」「その他のアンカー」に分類されるのが一般的です。今回は主にコンクリートに埋め込まれる「金属系アンカー」と「接着系アンカー」についてその主な種類と代表的な使用方法をご説明します。
※実際に利用する場合にはメーカーが公開している情報に基づいて設計・施工をなさってください。
金属系アンカー
金属系アンカーは「金属拡張アンカー」と「その他の金属アンカー」にさらに分類することができます。金属系アンカーは、施工後すぐに使用できるので短時間で作業を終わらせる必要がある現場や、すぐに荷重をかける必要がある場合に適しています。
金属拡張アンカー
「金属拡張アンカー」は母材に予め穿孔した孔の中でその拡張部が開き、壁に機械的に固着します。この固着方法により「打ち込み方式」と「締め付け方式」に分類されます。そして挿入後に「おねじ」となるか「めねじ」となるかという違いがあります。
打ち込み方式
「打ち込み方式」の代表的なものが拡張子打ち込み型と分類される「心棒打ち込み式」アンカーです。



ハンマーで心棒頭部を叩いて埋め込むと「おねじ」になり、ナットで締め付けて取付物を固定します。芯棒を打込むだけのスピーディーさと施工性の良さ、また施工完了が一目で分かる施工管理の容易さで広く使われています。
本体径とねじの呼びが同径であるため取付物の上から穿孔できるので作業性に優れ、取付物の通し穴(下穴)とコンクリートなどの孔との位置ずれが生じません。穿孔深さがアンカー製造者の指定値以上あれば良いので、この点でも施工が容易です。
取付作業はまず、所定の位置に取付物の上からまたは直接コンクリートを穿孔します。ブラシやダストポンプで清掃してから、アンカーにナットおよび座金を取付けて挿入して芯棒の頭部または頭部の段部が本体の頂部に接するまでハンマーを用いて芯棒を打ち込みます。アンカーを埋め込むことができたらスパナ類を用いてナットを締め付け、取付物をしっかり固定します。
同じ拡張子埋込型の「内部コーン打ち込み式」は「めねじ」になります。



この方式は施工のばらつきが少なく、コンクリート面に均一(面一)に施工ができるため美しく仕上がります。専用の打ち込み棒を使用することにより施工の完了が確認できるのも利点です。
専用打込み棒を使用し、打ち込み棒の段部がアンカーの端部に達するまで打ち込むようにします。アンカーにボルト類をねじ込んで機材を固定しますが、ボルトの選定により幅広く利用できます。

同じくめねじとなる「本体打ち込み式」は同じ打ち込み式でも拡張部打ち込み型と言われます。内部コーン打ち込み式と同様に取付物に応じてボルトを自由に選択できます。ハンマーを用いて所定のうちまで打ち込みさらに専用打ち込み棒を使用して打ち込みの手ごたえまたは音が変わるまで打ち込みます。
拡張部埋め込み型には埋込後おねじとなる「スリーブ打ち込み式」があります。スリーブ(筒状の金属)が膨らみ、広い面積でしっかり支えます。ナットを締め付けることにより固着力が増します。
次回予告
次回は締め付け式と接着式のあと施工アンカーを見てみます。


藤本産業B2B専用販売サイト
お客様の品質試験依頼に対応
製造業向けの自動在庫管理システム
オリジナル品の製造・加工サービス





